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海の中を潜ってみた~い! 私たちは誰しも、こどもの頃からそんな夢を持っているのだと思います。 でも、その夢がなかなか実現できないのはなぜでしょう? それは「ライセンスを取らなければならない手間」が妨げになっているのだと思います。 そこで、このページでは痛さん夫妻がどのようにしてライセンスを取ったかをお話します。 <ライセンスを取りに出かけた動機> 1995年の夏、勤続25年のご褒美にと会社から頂いた5日間の特別休暇を利用してワイフと2人海外旅行へ出かける相談をしていました。 「せっかく休みがあるんだから海外へ行きた~い」とワイフ。 「いいけど、どこ行きたいの?」 「どこでもいい。あなたの行きたい所で」 「じゃ、海だな。毎日海を見てボケーッとしてたいナ。モルジブとか南太平洋なんかがいいナ」 「海かァ。せっかくそういうトコへ行くんだったら潜りたいよネェ」 という訳で、Cカードを取りに行くことになってしまったのです。 目的地も「やっぱり観光もしたい」というワイフのリクエストで、バリ島に決めました。 そうなると「善は急げ」です。たまたまJRの駅で目にしたJRびゅうの「ライセンス取得パック」に申し込み、講習を始めることになったのです。 <講習の様子> 痛さん達が利用したJRのツアーパックは横浜、蒲田、宇都宮などから学科・プール講習の場所が選べ、最後の海洋実習も伊豆、三浦半島・葉山などから選べるシステムになっていました。 [学科] 痛さんは横浜に住んでいるので、学科・プールは横浜にしました。 講習場所は「アトラス」というJR横浜駅から徒歩7、8分のところにあるスポーツセンターでした。 学科の授業は初日午後5時~8時、2日目(連続しなくて良い)午後5時~9時で、2日とも前半はビデオを見ながらテキストを自習し、後半はテスト問題を出されてそれに解答。間違った問題について詳細に講義をする。という形式でした。 ですから、両日とも会社の帰りに寄って講義を受けました。 自動車の教習所などと違って学科講習はごく狭い部屋でごく小人数で受けるので、和気あいあい。でも、死と隣り合わせの世界に立ち向かうだけの最低限必要な知識はバッチリと覚えなければなりません。 [プール講習] プール講習は朝から丸1日かかりました。 土曜日に講習を受けたので、仕事には影響しませんでした。 痛さんが選んだ講習場所の「アトラス」には深さ5mのダイビング専用の練習用プールがあります。 当日は朝9時頃に集合し、規定の科目が終わるまでエンドレス(実際には夕方6時頃だったと思う)で講習を行います。 痛さん達は器材は何も持っていなかったので、それこそ海水浴に行く恰好で参加しました。必要な器材はフルレンタルしたわけです。 当日の受講者は8人(内、男性は2人)。はじめに水に慣れる意味で、軽く水泳をして、その後、器材を装着します。 初めてウエットスーツを着た時の息苦しさは今でも忘れません。 そして背の立つ水深でマスククリア(マスクの中に浸入した水の排除)の練習、当然レギュレータからの呼吸の練習もしました。 先ず、この段階が最初のハードルです。 なにしろ水の中で、しかも口で呼吸をするのですから。その上マスクに水を入れろ、なんてやらされるのですから大変です。 何人かがここで苦労してました。でも、5m下へ行くことを考えたらここでキチンとできないと危険です。 そして、いよいよ5mの水底へ。プールの底へ降りる金属製のステップを使って何とか水底まで降ります。途中で耳抜きもします。耳抜きとは鼓膜の両側での圧力差を無くすための技術で、鼻をつまんでフッと息を送るとホコッという感じで耳への圧力感がなくなります。 水底へ降りるまでが次のハードルです。 どうしても空気の無い世界にいる恐怖感というか、なんか不安な気分になって呼吸が荒くなり、なかなか下へ降りられないものです。 水底では中性浮力(浮きも沈みもしない状態)の練習、フィンキックの練習、レギュレータリカバリ(水中でのレギュレータの咥え直し)、バディとのレギュレータの交換などを練習しました。 最後に浮上して水面でのBCの脱着、ダイバーの曳航、こむらがえりの直し方などをやって終わりです。 [海洋実習] 海洋実習はワイフの希望で伊豆の富戸(ふと)へ行きました。 なるべくなら水のキレイそうな場所がいい、ということです。でも残念ながら休日という訳にはゆかなくて、休暇を2日取りました。海洋実習ではプール講習で習ったことを実際に海に潜って行いました。 なお、海洋実習の状況は「海洋実習顛末(てんまつ)記(こちら)」に詳しく書いたので、こちらを見て下さい。 <かかった費用> 痛さん達はJRのパックを利用したので、安く上がったようです。 学科・プール講習・海洋実習+海洋実習時の1泊2日の宿泊代+伊豆までのJR往復交通費+フル器材レンタルで5万円くらいでした。その他にCカードの申請に6千円かかりました。 雑誌などで良く安い講習が載ってますが、器材レンタルが別になっていたりして、気を付けないと危ないものがあります。 参考までに、痛さんが良く行った東伊豆のドルフィンウエーブさんの講習は2泊3日の合宿で器材レンタル込みで¥44,600-(税抜)です。現地までの交通費は別です。また、Cカードの申請料、食事代は別だと思います。 <器材のこと> 痛さん達もそうでしたが、プール実習の時に自分の器材の購入を強く勧められました。 実際、自分の器材の方が取り扱いもわかるし、いつも同じ状態でダイビングを楽しめるので余分なストレスがなくって良いと思います。 特にウエットスーツはサイズの問題や浮力の問題が大きいので、初めから計画しておきたいと思います。 しかし、ライセンスを取ってもあまり潜りに行きそうも無いのに器材を買うのは…。と思うんですよネ? でしたら、4点セット(マスク、スノーケル、フィン、ブーツ)だけ揃えるのが良いでしょう。これがあれば別に潜りに行かなくったってスノーケリングで使えますし。専門店でうんと安く買えますし。 痛さん達は1年間レンタルで潜りましたが、海洋実習の前にこの4点セット(1万9千円)だけ揃えました。 やっぱり自分の物の必要性を強く感じて2年目に全部揃えてしまいましたが。 要は、自分達の考えで、自分達の予算で器材を考えるのがベストだということです。 |
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