耳がうまく抜けない

痛さんは割と耳抜きで苦労することが無いのですが、耳抜きがうまく行かない方のために「痛さん流耳抜き術」をお話しします。

■事前準備
 ダイビングは体調を整えて行うことは重々承知しているのですが、伊豆辺りへの日帰りダイビングだとどうしても朝早く家を出ることになります。
当然、寝不足気味&車で出ることが多いので運転疲れを抱えたまま潜ることになってしまいます。
そうなると俄然「耳は抜けにくくなる」ので、痛さんはストレス発散もかねて運転中ずっとガムを噛んでいます。

何かで読んだのですが、耳管というチューブは普段はつぶれてくっついた状態になっているらしいですネ。
そこに喉の奥から空気を送り込んでつぶれたチューブをストローのように丸くしてやると、内耳と喉の奥との間にバイパスができて圧平衡ができるのだそうです。
で、ガムの効用ですが、ガムを噛むことでアゴの蝶番(ちょうつがい)の筋肉が盛大に運動して、それが耳管を適度にマッサージしてくれてチューブが丸くなりやすいのだそうです。

■潜降直前
 ドボンとかザブンとかエントリーして水面に浮いたら、一発耳抜きをします。

耳抜きに「力(ちから)」「いきみ」は厳禁! と教わりました。
また、「息を吐き終えてから耳抜きすること」とも教わりました。

耳が抜けた感触って人によって違うのかも知れませんが、鼓膜が「ボコ」「ホコ」って感じで動いた音が聞こえます。
痛さんの場合は左耳が先で連続して右耳が抜けます。

痛さんは鼻をつまんで耳抜きしますが、耳抜きをする時はレギュを咥えたまま「オー」という声を出す感じで喉の奥を目一杯広げ、鼻をつまんで「フン」という感じで軽く鼻へ圧力をかけると、「ホコ」って感じで抜けます。

抜けなくってイキんでしまうこともタマにはありますが、このような時はだいたい喉の奥が広がっていないですネ。
「オー」という感じではなく「ウー」っていう感じになっています。

■潜降中
 潜降中は着底するまで何度か耳抜きをします。
「耳に痛みを感じる前に」とか良く言われますが、これがなかなかできなくて、どうしても圧を感じてからあわてて鼻をつまむことになっちゃうのですが…。

潜降ロープがあればそれを伝って潜降するのが楽ですョ。
うまい人のマネをして無理してもしょうがないし。
とにかくダイビングは耳抜きに限らず「マイペース」が一番。
耳が痛いのを我慢して潜っていると、鼓膜が耐え切れなくなって最悪破れてしまう危険もあるようです。
ゆっくりと潜降して耳抜きを完全に行いましょう。

■陸上での練習
 「耳抜きには学習効果がある」とのことなので仕事の合間とかに練習しましょう。
先ず、「オー」という声を出す感じで意識して喉の奥を目一杯広げます。容積を最大にすることが重要です。
そして鼻をつまんで「軽く」喉の奥の空気を鼻に押し出します。(肺から息を鼻に吐くのでは無い)
鼓膜が「ホコ」っとするまで繰り返し繰り返し練習しましょう。

電車の中とかで鼻をつまんでいる人を見かけたら仲間だと思ってあげてくださいネ。

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